歯磨き(歯の磨き方)指導

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歯磨き指導の目的とメリット

歯磨き指導の目的とメリット

歯磨き指導(ブラッシング指導)は、「正しい歯磨き」を患者様にお伝えし、日々の歯磨きの質を高め、虫歯・歯周病を予防するために行います。
「正しい歯磨き」とは、ただ何となく磨くのではなく、患者様に合った歯ブラシで、患者様のお口の状態に合った磨き方をすることです。必要に応じて、デンタルフロスや歯間ブラシの使い方も指導します。
特にお子様は、身体の成長の過程にあります。正しい歯磨きを身に着け、お口の健康を維持・向上させることで、食べ物をしっかりと噛むことができ、身体の成長にも好影響を与えます。
また、毎日歯磨きをしていると、どうしても「癖」が出てきて、正しい歯磨きができなくなります。2~3カ月ごとの定期検診で繰り返し歯磨き指導を受けることで、徐々に正しい歯磨きが身についていきます。

お口の健康維持に歯磨きが重要な理由

食べかす・歯垢の除去

食事をすると、食べ物のかすがお口の中に残ります。また、歯垢が溜まります。これらの虫歯・歯周病・口臭の原因となるものを除去するために行うのが、歯磨きです。
特に歯垢は、歯とほぼ同じ色をしているため見分けが困難です。口をゆすいだくらいでは除去できないため、歯磨きは必須です。
食後は、できるだけ早く歯磨きを行い、食べかす・歯垢を除去しましょう。

歯茎のマッサージ

歯磨きでは、歯茎のマッサージ効果も得られます。血行が促進することで、栄養が行きわたりやすくなり、歯周病の予防につながります。

ただし、強い力で磨くと、歯のエナメル質が削れたり、歯茎が痩せたりといったトラブルにつながることがあります。ご自身に合った歯ブラシで、適切な方法・適度な力で磨くことが大切になります。そういったことも含めて、細やかな指導を行いますので、安心してご相談ください。

子供の歯磨きはいつから始める?

子供の歯磨きはいつから始める?

子供の歯磨きは、「歯が少しでも生えてきたらスタートする」のが一般的です。
初めは、ガーゼ磨きから始めましょう。
なお、ガーゼ磨きは歯が生え始める前から始めても結構です。お乳やミルクを飲んだあと、ぬるま湯で濡らした清潔なガーゼで口内を優しくぬぐいます。これに慣れておくと、歯が生えてからのガーゼ磨き、歯磨きも受け入れてくれやすくなります。

子供の歯磨きの方法とコツ

子供の歯磨きの方法とコツ

歯ブラシを使った子供の歯磨きを正しく行う方法、コツをご紹介します。

歯ブラシの選び方について
詳しくはこちら

毛先をきちんと当てる

歯の表面を磨く時には垂直に、歯と歯茎の間を磨く時には斜め45°に、正しく毛先を当てましょう。

力を抜いて動かす

歯ブラシを持つ時は、「えんぴつ持ち」が基本です。人差し指、中指、親指の3本の指で歯ブラシを支えます。

小刻みに磨く

歯ブラシは、長い距離を往復させるのではなく、小刻みに、振動させるように動かします。これにより、隙間に毛先が入りやすくなります。
※歯と歯の間、歯と歯茎の境目、奥歯の溝、生えかけの歯は、特に汚れが溜まりやすい場所です。

デコボコの前歯

前歯の歯並びがデコボコしている場合には、歯ブラシを縦にすると、隙間まで磨きやすくなります。

背の低い奥歯

生えかけの奥歯は、歯ブラシを斜めに入れて、小刻みに動かすことで、磨きやすくなります。

歯と歯茎の境目

歯と歯茎の境目を磨く時には、歯ブラシを斜め45°にし、小刻みに磨きます。歯茎のマッサージ効果も期待できます。

汚れが溜まりやすい場所を優先的に、歯の1本1本を丁寧に磨いていきましょう。磨く順番を決めておくと、磨き残し予防に役立ちます。

子供の歯磨きのポイント

タイミング

食後1時間以内は、酸によってエナメル質が溶けやすい状態にあります。このタイミングで歯を磨くと、エナメル質が擦り減りやすいと言われています。
そのため、食事をしてから1時間後の、お口の中が中性に戻ったタイミングで歯を磨くのが理想的です。なお、食後にお出かけをする場合など、時々であれば、食後すぐに磨いても問題ありません。

頻度

朝食後、昼食後、夕食後の計3回の歯磨きが基本です。
また、間食をするのであればその後も、虫歯になりやすい場合は就寝前も、それぞれ歯磨きが必要になります。1日3~5回のあいだで、歯科医師や歯科衛生士と相談して調整しましょう。

時間

正しく歯磨きを行うと、1回あたり3分が必要とされています。
ただ、忙しくて3分をかけられないということもあるかと思います。2分で済ませてしまった場合は、次の歯磨きに4分をかけて、平均3分を維持しましょう。

仕上げ磨き

仕上げ磨きは、できる限り、小学校高学年くらいまで続けてあげてください。
年齢が上がると、給食が始まったり、朝はバタバタとしたりといったこともありますが、少なくとも夕食後(または就寝前)の1回は、仕上げ磨きをすることをおすすめします。

取りきれない歯石は定期健診で

取りきれない歯石は定期健診で

毎回、丁寧に歯磨きをしていても、どうしても少しずつ歯石(歯垢が石灰化したもの)が溜まっていきます。歯石ははにこびりついているため、歯磨きでは除去できません。
溜まったまま放置していると虫歯の原因となるため、定期検診で除去してもらいましょう。