お子さんにこのような癖や症状はありませんか?
- 指しゃぶり・指吸いをやめない
- 爪を噛む癖がある
- よく口をポカンと開けている
- 口呼吸をしている
- 舌で前歯を触る・押す癖がある
- 気が付いたら頬杖をついている
指しゃぶり(指吸い)や舌の癖がおよぼす影響
赤ちゃんのかわいい仕草の1つでもある「指しゃぶり」ですが、4歳以降も継続していると、以下のような弊害が生じると言われています。
歯並びが悪くなる
指しゃぶりは特に前歯への影響が大きく、上顎前突や下顎前突、開咬などの歯並びの乱れを引き起こすことがあります。
タ行・サ行の発音がうまくできなくなる
前歯が正しく噛み合わないことから、発音への支障をきたすことがあります。特に、タ行やサ行の発音が難しくなると言われています。
指にタコができる
指しゃぶりのサインとして、指にタコができることがあります。タコがある場合には、(叱られないよう)隠れて指しゃぶりをしているという可能性もあります。
噛み癖がついてしまう
指しゃぶりから派生して、爪や鉛筆などを噛む癖がついてしまうことがあります。
口呼吸がおよぼす影響・リスク
虫歯・歯周病の感染リスクが高い
口呼吸になると、どうしても口内が乾燥します。これにより、唾液の自浄作用が働きにくくなり、虫歯や将来的な歯周病のリスクが高くなります。
口臭の原因になる
虫歯・歯周病と同様の理由で、口臭が強くなることがあります。歯並びの乱れがある場合には、よりそのリスクが高くなります。
歯の着色が起こりやすい
食べ物の色素を洗い流すという唾液の役割が機能しづらくなり、歯の着色が進みやすくなります。
顔がたるむ、アデノイドの原因になる
試しに口呼吸をしてみると分かりますが、口呼吸のあいだは、頬、唇、舌などのお口回りの筋肉が弛緩しています。これが常態化すると、頬のたるみや、アデノイド顔貌(唇の突出、下顎の後退)の原因になることがあります。
指しゃぶりは3歳半までに卒業しましょう
指しゃぶりには、口の感覚機能を高めたり、精神を安定させたりといった役割もあります。そのため、ある程度の年齢までは、無理にやめさせる必要はないとされています。通常は、徐々に頻度が少なくなり、いずれ全く行わなくなります。
ただ、前述の通り4歳以降の指しゃぶりは、さまざまな歯並びの乱れの原因になることがあります。そのため、3歳半くらいまでにはやめられるようにしましょう。
「やめなさい」と強く叱るのではなく、「もうお兄ちゃん・お姉ちゃんだからね」「幼稚園に行くんだからね」といったように、お子様が“大きくなる”ことと関連させて優しく諭すと、受け入れてくれやすくなります。
頑固な指しゃぶり・舌癖・口呼吸を治す方法
長く悪習癖を続けてしまうことで、歯並びが乱れる可能性も高くなります。
根気強く諭しても、なかなか指しゃぶり、舌で歯を押す癖、口呼吸をやめられない場合には、ぜひ一度当院にご相談ください。
口や舌の癖を改善する「マイオブレース」
就寝中+日中の1時間の装着により、お口まわりの筋肉を鍛え、悪習癖を取り除くことで、顎の適切な発達を促すマウスピース型の矯正装置です。
痛みはなく、幼稚園や学校につけていく必要はありません。ご自宅でも取り組めるトレーニング(アクティビティ)と組み合わせることで、より高い効果が期待できます。